久しぶりの更新です。
震災以降、自分の無力さに直面することも多く、書けば愚痴になりそうでブログを更新しませんでした。
そろそろ発言しないとまずいなあと思うこともあり、再開します。
多くの人の居合の稽古を手伝っている私ですが、いまさらながら考えさせられていることがあります。
それは「うまくなるために稽古している者」と「強くなるために稽古しているもの」が互いの違いに気づかず、混在しながら稽古していることです。前者は外形標準的評価を基に稽古していきます。後者は絶対評価と相対評価のハザマを自己点検しながら稽古していくのです。
言い換えれば、人にうまいと見られることを目標にしている者と、何より強さを身につけて満足する者に接点はあるかどうか?私は疑わしい気持ちです。
前者は動きの中の拍子や止まっている姿にこだわった美しい演舞を、後者は演ずることなく仮想的を倒すべく、動きの中にその術を磨いていきます。
あなたはどちらを目指しているのか、考えたことがありますか?